仕事とは?

前項目では『パティシエになるためには?』というお話をさせていただきましたが、今回のお話は『仕事とは?』というテーマでパティシエの仕事とも比べながらお話をしていきたいと思います。

なぜ、このテーマを選んだか?と言いますと、僕のブログはパティシエになりたい高校生の方や専門学生の方も見てくれていて、僕自身もリアルに高校生の前で講演会をしたりして仕事や夢についてお話をさせていただくことがあるので、その時にもらった質問などを思い出しながら少しでも社会に出る学生の方の不安を和らげれたら、そして大きな希望を持って社会に飛び出していけるためのお手伝いができたらと思い、このテーマを選びました。

目次

1、仕事とは

2、0から1を生み出す喜び

3、誰のために、何のために仕事をするのか?

4、社会人として大切にしていること

1、仕事とは

まず、仕事というものはみんなはどんなイメージを持っているだろう?

改めて考えると、辛かったり朝が早かったり、しんどかったり、また、嬉しいこともあったり、中学生の方に講演したときはこんな感じのイメージが上がってきました。

社会はどんなイメージ?​​という問いに、冷たい、きつい、縦社会、生きにくい、などこれもやはりネガティブなイメージがついてしまっているような印象でした。

やはりこんなイメージでしょうか?

確かに社会に出たら、いきなり競争が始まります。

慣れるのにも時間がかかるでしょう。

社会は甘くない?確かに甘くはないでしょう、しかし、自分の気持ちの持ちようで何とでも明るいものに変えていけるのです。つまり、

残酷なことに いろんなチャンスが来るけれど手にするかどうかは自分次第 やるかやらないかも自分次第​ということになるのです。

 ​僕の信じている考え方のひとつにどんなことも捉え方次第​という考え方があります。

例を挙げてみると、

例、砂漠で喉がカラカラで水が半分入ったコップをみんなに配られたとする​

質問 みんなはどう思うか?​

半分しか入ってない、と捉えるか、半分も入ってる、と捉えるか​

水を満足に飲めない人は?  水の価値を分からない人は?​

プラスに考えていける人は人生が回転し始める 逆にマイナスに捉える人は、人が遠ざかっていく​

チャンスも逃すことになっていくのです。仕事や人生は大きくイメージで捉えていけば楽しいものになっていくでしょう。​

もう一つ例を上げましょう。

ひとりの人はずっと貝を拾う仕事(給料月10万円)だけど会を拾うことが大好きなので毎日幸せ。一方、 看護師さん(給料月200万円)だけど毎日愚痴ばかり、生き甲斐もない​となるとどちらの方が幸せでしょうか?

ここでもう一つキーワードが出ました。『幸せ』

この幸せという漠然としたものを感じれるかどうかが人生においてそして仕事において大切なことなのです。自分が幸せを感じる心を持つこと​。

貝ばかり拾っていて人から見たらつまんなそうな仕事だな、と思われてもいいのです。自分が自信を持ってこの仕事が好きで笑顔が止まらないのです、と言える仕事に出会えた人の方が、たくさんの給料をもらって仕事が楽しいと感じれない人よりはきっと幸せのはずです。

もうひとつ違う話をしましょう。

IT関連の会社の社長の知り合いがいるのですが、例えば、プログラマーは月に30万以上はもらえる今の時代、引く手数多の職業の一つです、まだまだ業界的にも人が足りないようです。

2、0から1を生み出す喜び

次の項目ではゼロからイチを生み出す喜びについて話していきたいと思います。

ゼロからイチを生み出す?

どういうこと?と思われた方もおられるかもしれません。僕が思うゼロイチはたとえば起業などの何もないところから需要やニーズを生み出していくこと、また制作の部門などでは、絵画や彫刻、音楽、作曲名などもその部類に入ると思います。

何もないゼロの状態から新しい何かを作り上げて行くこと、この作り上げた時の喜びは何物にも変え難い、もう何もいらないとさえ思えるのです。この瞬間がずっと続けばいい、もっとこの瞬間に浸っていたいなど様々な感情が湧き上がるのです。

起業、事業、ビジネスなどどうなるかわからないことを予測しテストして実行して、失敗してまた次を考えての繰り返しで、自分の全てを賭けて立ち向かう必要があると感じています。

その分、成功した時の喜びは何物にも変え難い喜びを得ることになるのです。これは経験した者にしかわからない感情なのです。

パティシエになるためには

10代、20代、そして、パティシエになりたい全ての人に送る魂のメッセージ!!

洋菓子店2代目社長が語る、パティシエになるためには。。。その疑問に自分の立場と、また違った方向からの視点も踏まえてこれからパティシエになりたい人の少しでも役に立つように現場で培ってきた経験を惜しみなくお伝えできればと思いますので心して読んでください。

先に結論をお伝えしますと

『専門学校や料理学校を卒業しなくてもパティシエにはなることができます』

今はもう2025年2月下旬です。進路や就職が決まり新しい生活を待っている方もおられるでしょう。僕は仕事で中学生や高校生、時には小学生に『夢』とは?『仕事』とは?などを偉そうにも語る時があります。その中でとても感じることは、

『パティシエになるためには資格が必要であったり、学校を出ておかないといけない』

と思っている学生さんが多いということです。

その誤解を今回は解き明かしていきましょう!!!

お話する順番は次の通りです。特に給与や福利厚生、職場の環境なども含めできるだけわかりやすくお伝えしたいと思います。

目次

1、僕の業界に入るまでの道のり

2、入社時に資格や技術が必要なのか?

   なぜ必要ないと言い切れるのか?

3、専門学校か就職か?

4、給与や年間休日について

5、新入社員から3年目まで

6、パティシエになるために一番必要なこと

そろそろこの業界に携わって四半世紀になる僕から

『パティシエになりたい』

という志を持つ方に僕の全てを、20年を、惜しみなくお伝えしていきます。

1、僕の業界に入るまでの道のり

僕はこの業界に入るまでは20歳後半までアルバイトで生計を立てていました。そろそろ就職をしないといけないとおもい、何か作る仕事につきたいとおもい考えに考えた結果、この業界を選びました。

未経験でも採用しますと書かれた求人誌を見て、すぐに連絡しました。自分自身初めての就職だったので、今までの人生の全てを面接時に話しました。そしたら、見事採用いただき、ここから僕の業界での生活が始まることになりました。

はじめにカルチャーショックを受けたのが、労働時間です、その当時、朝7時からでしたが仕事は終わるまで、という、恐ろしいほどのブラックな環境、そして業界でした。

おそらく、普通の人なら1日で根を上げてしまうくらい大変な仕事です。僕は、フリーターが長く就職するときは、一番初めに就職したところを絶対に辞めない、と、決めて入社したので耐えることができたのかも知れないと今では振り返ります。

それも、今では絶対にできないことですが、20年前だと当然の如くおこなわれてきたことだとおもいます。中途採用で、洋菓子の業界では暇であるといわれる6月に入社したのですが、それでも環境がガラリと変わり体調を崩しがちになりました。また、家からも車で1時間くらいかかるので、会社の近くに引っ越したりしながらやっていました。毎日7時から24時まで働くので疲れも溜まり、何度も車で居眠り運転で死にかけました😭

まあそれはさておき、とにかく超労働時間の立ちっぱなし、職人の世界でクセの強い先輩ばかりで乗り切るのに大変だったのを覚えています。

2025年になりいろんなことが変わりつつありますが、これから製菓業界に就職を考えている方は上記のことは踏まえておいた方がいいかも知れません。労働時間については法律で厳しく取り締まられるようになってきましたが、飲食、サービス業というのは、不規則で、そんなに儲からなくて、人が休んでいる時に働いて、くらいは落とし込んでおきましょう。

しかし、こんな業界に夢や希望はあるのか?と思いますよね。

あります、それは結局自分で見つけていくしかないのですが、間違いなく、夢や希望は存在します。ですので僕も20年この業界で生き、そして、社長までなれたわけです。

2、入社時に資格や技術が必要なのか?

結論からお伝えすると、僕は必ずしも必要ではないと思います。もう少しみんなを勇気づけることをいうと、

資格も技術も必要ありません。

なぜか?

僕が何も持たずに業界に入り、現場で学んできたからです。

初めのうちは専門用語や道具の名前などもフランス語でついていけませんでした。でも、そんな期間は一瞬です。自分で勉強すれば良いのです。でも、今でも覚えているのはスポンジケーキのことを、ジェノワーズというのですが、みんながジェノワと呼んでいて、ジェノワーズってなんだろうと思っていたことは今でも覚えています。しかしそんなことはとても小さなことで自分で勉強していけばすぐについていけるようになります。

僕は専門学校や学校に行っていないので、どのようなところかはわかりませんが、いろんな人を面接して採用してきましたが、現場で充分に習得していけると感じました。

しかし、よく質問されることがあります。

『どうすればパティシエになれますか?』

と、、、、。

パティシエになるには例えば弁護士やお医者さんになるために絶対に必要な国家資格はありません。しかし、厚生労働省が認めた国家資格で『製菓衛生師』という資格があります。これはどういうものかというと、

厚生労働省が認める国家資格で、お菓子の製造や開発などを行うプロフェッショナルです。和菓子や洋菓子など、さまざまなジャンルの製菓技術や衛生知識を有していることを証明する資格です。

【製菓衛生師の資格の特徴】

  • 免許更新の必要がなく、一度取得すれば一生使えます
  • 名称独占資格のため、資格を持っていない人が製菓衛生師を名乗って仕事をすることは法律で禁止されています
  • パティシエとして基本的なスキルがあることを証明できる資格として知られています

【製菓衛生師の受験資格】

  • 都道府県知事が指定する養成施設で1年以上学ぶ
  • 義務教育を修了し、製菓・製パンの現場で2年以上の実務経験を積む

【製菓衛生師の試験】

  • 試験科目は、衛生法規、公衆衛生学、食品学、食品衛生学、栄養学、製菓理論、製菓実技の7科目です
  • 出題は一部都道府県を除き60問、マークシート方式(4つの中から1つを選ぶ方式)で実施されます

というような内容になります。ちなみに僕は持っていません。

ですので、製菓衛生師は絶対に必要なものではありません。

しかし、衛生についてや食品について学べるので勉強することはやっておいた方がいいと思います。少し飛躍してしまいますが、パティシエになりその後修行を積み、自分の店を出そう!!という時は、以下の免許や資格が必要です。

1、食品衛生責任者

2、菓子製造許可申請 (所轄の保健所)  

3、個人事業の開廃業届(所轄の税務署)

これに加えて、ケーキを作って販売する以外に、カフェも横に作りたいとなれば飲食店営業許可が必要になります、これも保健所に申請する必要があります。

ここまでで、資格や免許の話をしてきましたが、自分の好きなケーキ屋さんで雇われて働く場合は必ずしも資格や免許が必要ではないということはわかっていただけましたでしょうか?

さて次に技術についてです。

3、専門学校か就職か?

僕もこの業界に入り20年ももうすぐそこですが、技術や知識は修行しながら自分の探究心で身につけていけるということです。

例えば専門学校を出た新入社員と、専門学校を出ていない新入社員とを比較した場合、やはり知識の差や技術や段取りの差などやはりあると思います。しかし、今まで僕が修行から社長になるまでいろんな同期、先輩、部下など見てきましたがそこまで突出した人がいたことはありませんでした。専門学校でも基本的な知識や技術を教えているとは思いますが、やはり現場での仕事というのは当たり前ですが失敗も許されないし、仕込む量も何倍、何十倍となることが多いです。誤解があってはいけないのでお伝えしておきますが、専門学校に入ることがダメだと言ってるわけではありませんのでくれぐれもご注意ください。

学校の良さ、現場の良さ、それぞれあると思いますが、僕個人の意見としてはいち早く現場で学んだ方が体に入りやすいと思うというだけです。

ひとつ例を出してみるとこれも極端で偏った見方かもしれませんが、僕の個人的な見解です。

さらに、どちらが良い悪いというわけでもないことはご了承ください。

専門学校とは技術や知識を勉強しプロとなる準備をしにいく場所だと思います。

しかし現場では働き始めたら給料が発生し、自分のサービスがお客様に提供され、お金をもらうわけです。ここには責任が降りかかるわけです。この責任が、自分の技術、知識の習得のスピードを上げてくれるわけです。

アマチュアとプロの差はお金を稼いでいるかいないかですよね、一般的にはプロには責任、完成度、サービス、全てを求められるのです。それが自分へのプレッシャーになり、技術や知識を求める自分の姿勢を底上げしていくのだと僕は強く思います。

ですので、学校か就職か?と、問われたら間違いなく就職を選びます。

4、給与や年間休日について

では、職人の世界に入っていったいどれくらいの給料でどれくらいの休みがあるのか?というのは気になるところですよね。

この章ではその辺りをぶっちゃけお話ししていきます。

そしてこのお話に当時や現在でも何の不満があるわけでもありません。僕の現実はこうだったよ、というだけの話です。

実際、超が3つも4つもつくほど超ブラック企業でしたが、そのブラックが今の僕を支えていると思っていますので。

まずは給与から。

新入社員の頃は額面で18万ちょい、手取りで12万円後半でした。そこから4年間はそのままで4年目に先輩が全員辞めていたのでチーフになりました。しかし、チーフの手当てが3万円程度でそこから10年くらいは額面22万円くらいで手取りで18万円くらいでした。

結局は社長になるまでは手取り18万程度で働いていました。もちろんボーナスなどなくサービス残業は当たり前で、就業時間は朝7時から午前2時。ほんま、どんな会社やねん!!!と思いますが、割と飲食や製造業はあるあるだと思います。

年間休日は85日、平均ひと月7日くらいの計算ですが、夏場に多めに取って12月は3日の休みとかでした。

本当に友達や家族からは過労死するんじゃないか?と心配されていました。

こんな環境なので体調崩してやめていく人を何人も見てきました。しかし、僕はよくこの環境を乗り越えたなと思うのです。この環境があったから今、自分は限界を超えても働ける胆力がついたのだと思うのです。

体を壊してまで仕事をする必要はありませんが、やはり人生やらないといけない時はやらないといけないのです。それが、自分が起業した店なら尚更だと思います。

職人の世界は、胆力も体力も気合いも知能もいろんな素養が必要ですが、一番必要なのは強い思いです。その思いが辛い現実を打破する武器になるのです。

これだけはお伝えしておきます。

決して楽な世界ではありません。そんなに儲かるような世界でもありません。覚悟がなければ入らない方が良い世界です。しかし、思いと覚悟がある人は資格や免許がなくても成功できる世界です、実力の世界です。

思いと覚悟がある人はどうぞきてください。お待ちしています。

5、新入社員から3年目まで

ここまできて、初めの3年間くらいのお話だけしておきます。

晴れてパティシエのスタートラインに立てました。とうとう、パティシエとしての第一歩が踏み出されたわけです。では当時の労働時間や給与などからその時代と照らし合わせながらお話しします。当時、2006年、日本の平均年収は497万7700円と言われていました。僕の給与は初任給18万円程度で手取りでは12万円後半、つまり年収は216万円、労働時間は世間では9時間ほどの労働時間ですが、この業界、特に飲食は厳しいと思いますが平均1日16時間から18時間は働いていました。ちなみに、この現実を皆さんにお伝えしているだけで、これが正解、間違いなどというつもりはありません。逆に、この環境が今の自分を支えていると思っています。

この生活が10年ほど続くのですが、この10年があるからこそ、限界を超えた自分がいるから何が起きても割と乗り越えていけると今は強く思います。また後ほども伝えますが、自分のやりたいことがある人や、目指す場所がある人はお金や時間ではなく、はじめはとにかく計算をせずにがむしゃらにやることです、それがのちに大きな自分を作ります。

今の時代ドジャーズの大谷選手やボクシングの井上尚弥選手がいます。彼らはただ自分の成長を追い求めひたすらにそれを追いかけているのです。

サッカーの本田圭佑さんが

『はじめは質より量』

『量をしていない人間に質を語る資格はない』

とおっしゃっているのを聞いて、その通りだと思いました。

無駄な努力も含む、時間をかけて量をこなす、その先に質が見えてくるロジック。超賛成!!

こうして1年目が始まりました、何もわからずに接客、製造をこなしていきました、接客は得意でしたが製造は初めてでケーキを壊して怒られたり、ジェノワーズをとってきてと言われて何のことかわからなかったり、とにかくわからないことばかりで苦労しました。初めの3ヶ月はあまり記憶がなく、そこから初めてのクリスマスを迎えるわけですが、12月初旬に体調を壊し、1日欠勤をしてしまいました。本当に体力的に体がこの業界に慣れていないのでかなりしんどかったことは覚えています。

さらに、上司も大変な上司の方がいたのでそれも影響して労働時間がさらに長くなるようなことが毎日続いておりました。この業界、やはり職人の世界なので、クセの強い人が多いということだけは認識しておいた方が良いと思います。

今は温暖化も影響して閑散期が年々伸びていますが、20年ほど前は9月頃から繁忙期に入り翌年5月くらいまでが繁忙期と呼ばれていました。栗の季節から始まり、ハロウィン、クリスマス、成人式、バレンタイン、ホワイトデー、卒業、入学、桜の季節、ひな祭り、こどもの日、母の日、と続いていきます。

その中に、いちごのフェアーやお客様感謝祭なども入ってきて20年前は本当に年中イベントをしてるというような状況でした。

それが何年も続いていくという状態です。

その中で今度は人についてお話ししていきましょう。

社会に出れば人間関係が一番の悩みの種となることが多いでしょう。僕も偉そうな年下の先輩がいたり、何もできない新人を自分の仕事が終わるまで職場に居るように仕向けてくる上司がいたり、大変な時代がありました。入社当時は10人くらいいた先輩も3年後には全員いなくなり、僕がトップになりリーダーになっていました、未経験で入社したのに、何もできないのに。笑笑

当時先輩の関係性を見ていてもいざこざばかりでした。やはり、職人の世界なので癖のある人間が集まってくるのでみんなで仲良く、協力して、などなかなかできません。本当は仕事ってチーム戦で協力した方が早く片付くことが多いのに、プライドが邪魔してそれができないように当時見えていました。

現在は逆に上から見る立場になり、まだ同じようなことが起こるのです。人の上に立つ人間が勘違いをしてしまうのです。地位が上がれば自分は偉くなったと勘違いするわけです。でも威張り散らしている人に誰もついてきません。

大なり小なり組織というものには問題があります、その問題に左右されない折れない心を持つことがこの業界、もっというと社会で生きていくためには必要な要素になってくるでしょう。

我々の仕事はダイレクトにお客様にありがとうと言ってもらえるので、それが1番のやりがいになると思っているし、信じています。

6、パティシエになるために一番必要なこと

最後の章まで来ました。

パティシエになるために一番必要なことは、、、、、、

『自分が幸せであること』

だと思います。

今まで一度も触れていなかったのに、突然幸せであること?

なぜか?それはパティシエは人を幸せにするお仕事です。その人が自分が幸せでなければ人に幸せにはなってもらえないのです。もし自分がパティシエになりやすい給料で休みもなく働かされていると思っていたら、毎日愚痴ばかりこぼしていたら。

自分ならそんな人が作ったケーキを食べたいですが。大切な日に、大切な人のために。

いつも自分が今いる環境を受け入れて、幸せを感じる心を持ち続ける事、

僕はそれが一番、良いパティシエになるために必要なのではないかと考えているわけです。

みなさん、待っていますよWWWW

                               by 洋菓子店2代目社長

ママ必見!!現役パティシエが徹底比較

フードブレンダーについての徹底考察

こんにちは、僕は現役の製菓職人です。

今まで様々なフードブレンダーを使用してきたので、皆さんの参考になればと思い、この記事を書き始めました。

僕の感覚値ですが今でこそ様々な道具がコンパクト化されて家庭でも普及しているとは思いますが、それでもハンドミキサーやフードブレンダーなどは電子レンジなどに比べてまだまだ普及し切ってはいないんじゃないかという感覚です。

ということで気になったので調べてみたところ、レンジは44%。に比べてハンドミキサーなどは15%ほどのようです。

これは、最近まで使用していたのですが、パワーダウンで新しいものに交換しました。僕の感覚では、この業界では消耗品になります。

1、ハンドブレンダーのメーカーや種類について

僕はハンドブレンダーは1年に1回買い換える感覚です。色々なものを試しました、

T-falやブラウン、業界ではFMIというメーカーが有名で様々なタイプのブレンダーを販売されています。

業界では『バーミックス』とも呼ばれています。

一番最初は当時80000円ほどするFMIのブレンダーを購入しました。

こちらは大きくて使い勝手も悪く、失敗しました。パワーもあるし、大きいしで気泡は入る、持ちづらいなど色々問題がありさらに値段も高いということであまり良くない評価です。まあこんなものを自宅で使うような方はいないと思いますが、少しおもしろ情報で載せておきました。

使用感 😥

次に貝印のブレンダーです。

こちらも難点があり、刃が剥き出しになっていることです。刃が剥き出しなのでもちろん空気が入りやすく、特に僕はチョコレートの仕事に使うときに困ります。

チョコレートはなぜ気泡が入ってはいけないかというと口溶けが悪くなるのです。

使用感 😒

次にBRAUNです。シェーバーといえばブラウン。

ブラウンは現在も2種類使用していますが白いものの方が使い勝手、値段などを総合的に考えるとGOODです。

両方とも10000円前後ですが、大きな違いはヘッドの脱着です。

白はカチッとつけるだけで、衛生的にも細かいところまで入り込むことはありません。黒はボタンのところなどにも入り込んでいくので白い方の形のものをお勧めします。

刃も覆われていて、気泡も抱き込みにくく、良いと思います。

使用感 ☺️

このブラウンのブレンダーは簡単取り付けで洗うのも割と簡単に洗えます。ヘッドにボタンなども付いていないので部品の中に汚れが入り込むリスクも少ないです。あとはお値段も10000円前後で購入でき、おそらく家庭で使用する頻度なら10年以上は持つのではないかと思います。

そういえば思い出しましたが、僕が家で使用しているブレンダーは僕がこの業界に入った時に購入したのですが、ブランドはありませんがまだ普通に使えています。まあ、ほとんど家では使いませんがwwww

家で使用されるなら長年持つと予想できます。

ブラウンのクイックブレンダー、おすすめです!!!!

です。もう20年この業界にいますので、他にも使ったような記憶もあるのですが、記憶の残っているものだけでお伝えいたしました。

2、特殊なブレンダー

少し余談になりますが、業界のお話も交えておこうと思います。

材料を撹拌する道具は電動ミキサーやフードプロセッサーなど色々あり、業務用では次のようなフードプロセッサーを使用しています。

こちらもメーカーはFMIを使用しています。

このようなもので、容量が大きくパワーもあります。

バレンタイン間近!!自宅でできる口溶け最高のチョコレート

今回は自宅でできる口溶けの良いチョコレートの技法をお伝えします。

上のような製菓用のチョコレートはあることがされていないので口溶けが良くないのです。製菓の技法でテンパリングという技法があります。ググると調温などでてくると思います。

他にも専門用語が出てきて何のことやら?となってしまうと思います。

簡単にいうと『口溶けの悪いチョコレートを溶かして口溶けの良いチョコレートにする』

その口溶けの良いチョコレートにすることがテンパリングと言います。できるだけ簡単に専門用語を使わずにお伝えすることがこのページのモットーなのでこんな感じでまとめました。

テンパリングには色々方法があるのですが今回はご自宅で一番やりやすい方法をご紹介したいと思います。

1、レンジでできるプロ並みの仕上がりテンパリング

この作業は大理石の上で43度まで温めたホワイトチョコレートを28度まで下げるために作業をしています。この工程をご自宅で電子レンジでおこなうわけです。

まずは一番注意する点は電子レンジは真ん中に熱が集中するので真ん中だけ焦げてしまうということを念頭において作業してください。

今回はフレーク法という技法を行います。

まずボールに適量のチョコレート(クーベルチュール)を入れます。100g程度が良いとお思います。それを約20秒ごとくらいにレンジを開けて確認しながら混ぜては開けて混ぜては開けて溶かしていきます。チョコレートの温度が上昇しすぎると物性が変化してしまうのでこれも気をつけてください。もし温度計があれば測りながら行うのがベストです。

ホワイトチョコレートは43度以上になると焦げてしまいますのでこれも注意です。

上記の工程を繰り返し完全に滑らかなチョコレートができあがれば次は溶けていないチョコレートを溶けたチョコレートに少しづつ入れていきます。

レンジで溶かしたチョコレートに、溶けてないチョコレートを入れていくときに注意することは解けていないチョコレートをできるだけ包丁などで細かくしておいた方が成功確率は上がります。43度のチョコレートを溶かしていないチョコレートで28度まで下げていくのですが、溶かしていないチョコレートの固形が大きすぎると溶けきれずにだまになり残ってしまう可能性が高くなります。なので、包丁で細かく砕いておきましょう。

細かければ細かいほどいいですよ👍

この加減が難しいのですが、28度に近づくにつれチョコレートが溶けにくくなっていきそれが残ってしまい作業がしにくくなるのです、が、まあ取り除けば全然問題ありません。

完成の目安は、溶かす側のチョコを入れてほとんど溶けにくくなったらもうテンパリングが完成しています。

なかなか言葉では伝えづらいのですが、もしご質問などがありましたらメールでお問い合わせください。

2、現状のチョコレート事情

皆さんも感じておられると思いますが、この物価高。たまりませんよね😭我々、製菓業界、もっと広く言うと飲食業界はかなり厳しい現状を突きつけられています。

キャベツは1玉500円?いちごは1P2000円?何とかして抜け出さないと、全てが破綻してしまいますね!!

僕もコンビニに行くといろんな商品の値上がりを感じます。ここではチョコレートについて少し触れていきたいと思います。

2年前までコンビニでは板チョコ 皆さんが思い浮かべていただけるものでいいのですが、100円から110円くらいで販売されていたように思います。しかし今は税抜170円、税込めばもう200円に届くではないか!!!

製菓業界でもかなりチョコレートは使用します、が、昨年はじめまでは1キロ1000円くらいだったものがいきなり年末に3000円、4000円になりました。

もう目から鱗などの話ではありません。ですので、2025年はチョコレートを使用しないお菓子をバレンタインに商品構成されるお店も多くあります。一説によると、温暖化でカカオ豆が腐って思うように収穫できず需要と供給のバランスが崩れてしまったのです。余談ですがいちごも同じで夏に苗がうまく育たず、12月の一番のピークに1P2000円などというとてつもない価格を打ち出してくるのです。温暖化、深刻です😭さらに余談をすると、これは個人的見解になりますが、エアコンなどももしかしたら温暖化に合わせた設計にはなっていないので、効きが悪いなど影響があるかもしれません。室外機がうちもパンクしてしまいました。

話が逸れてしまいましたが、このチョコレートの値上げは次は4月、10月にされると業界では言われています。そしてこの2024年のカカオの不作は10年後まで影響があると言われています。

嗜好品だけに正直生き残りが難しい時代になってきました。

しかし、こんな世の中でもお誕生日だけは楽しくお祝いしたいですね。

そんな世の中が続くようにお菓子を作り続けます😆

自宅でお菓子作りの悩み解決&簡単レシピ公開!!

今回は自宅でお菓子を作る方の悩みを集めてみました。

後片付けが面倒、道具が必要、分量を守らないといけない、手間がかかる、子供と一緒に作っても大人が本気になり楽しめない😭など、色々意見があります。

このお悩みの第1位は

でで〜ん!!!

『材料が特殊なものが多くて』

『材料が余る』

『材料が使いきれない』

など、材料に関するお悩みが一番多く寄せられました。

確かに、お酒なども必要なレシピもありますし、普段使わないアーモンドプードルなど余ったらどうしたらいいんだ〜、となってしまいますよね。

僕たちでも、配合があるので例えばチーズケーキを作るのにもクリームチーズは使い切れる分量で配合をくんでもサワークリームが半端で残るなど往々にしてあります。

 今日は、できるだけこのお悩みにお答えするレシピと方法をお伝えできればと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

🍰自宅で簡単、フライパンで作る   ふわふわスフレケーキ!!

(ホットケーキのつもりでお子様には食べてもらってください)

イメージですWWW

まずはレシピからご説明するのですが、普段ご自宅で使用されているものを使用します。小麦粉、卵、砂糖、基本の材料はこれだけであとやはりお好みで生クリームや蜂蜜、バターなどはあればより美味しく食べることができますが、必須ではありません。

レシピ

卵黄     60g

グラニュー糖 10g

牛乳      5g

薄力粉    15g

ベーキングパウダー 1g

卵白     90g

グラニュー糖 45g

ポイントは卵です、M寸の卵 1個は卵黄20g、卵白30g、殻10gとほぼ決まっています。ですので卵黄3個分とか、卵白3個分とかレシピに書かれていても迷う時がありますよね?

突然、卵だけ個数で書かれて、他はグラムで書かれているレシピはよく見かけます。だったらgに統一したらいいのにな?という思いがあったので今回はg表記でさせていただきました。

あと前回のスポンジケーキの時も書かせていただいたのですが、こちらも生地温度が重要で卵黄の生地を合わせていくときは基本的に湯煎を当てるか、牛乳を沸騰させるかなど生地温度を高めておくと成功確率は上がります。30度から40度手前まで。

乳化剤などの添加物が入ってないほど生地温度が重要になります。

あとは、メレンゲが重要で縦すぎるとボソボソで合わせにくくなりますし、立てが甘いとボリュームが出ないなど、問題が出ます。

艶があり、ボリュームがあるメレンゲを目指しましょう!!

作り方は簡単です。

卵黄に砂糖、小麦粉、牛乳を入れてホイッパーでよくかき混ぜておきます(生地温度を保つ)

そしてメレンゲを立てて、卵黄側にメレンゲを3回くらいに分けて入れます。

メレンゲは電動ミキサーが間違いなく必要です!!できれば用意してください🙇

そして混ざればフライパンにどさっと入れて好みで焼いて出来上がりです。

出来上がり〜!!!

簡単ですので、作ってみてくださいw

卵がダメ!!そしたらノンエッグプリン、卵がなくても美味しいプリンが作れます🍮

子供達を笑顔に!!

今回は『ノンエッグプリン』の製造工程の動画と配合を共有しながら、製造についての細かい解説をしていこうと思います。

画像にあるように2層になっていて2層目は今回はいちごやマンゴーの味にしていますが、お好みで変化していくのもおすすめです。

白い1層目の部分をベースにたくさん仕込んでおけば、2層目は変化させていけばバリエーションが効きます。

このプリンの一番のいいところは『冷凍できる』ということです。

たくさん作っておいておくことができるのです。

配合について解説していきます。

⚫️イナアガーF で効率よく作れる冷凍できるプリン(冷凍についての解説)

このプリンが冷凍できるわけを解説したいと思います。

このプリンには伊那食品さんの『イナアガーF』という凝固剤が使われています。簡単にいうとこの凝固剤が水分の多いプリンを冷凍可能にしているのです。

近年は冷凍技術も進み冷凍商品がたくさん普及しています。ではなぜ冷凍商品が今まで敬遠されてきたのか?その理由を考えたことはありますか?漠然とイメージで冷凍商品はダメだと判断していたということはないでしょうか?

僕もそのひとりなんですが、結論からお伝えすると、解凍時に起こる物性の変化です。

解凍した時に出る水分で味がぼやけたり、商品がふやけたり、変色したりするのです。一番の理由は水分が出る離水によって風味や味などが損なわれることです。

つまり水分の少ないものであれば冷凍しても解凍時に離水が少なく物性が変化しないのでおいしさも保たれるわけです。食品の業界では『急速冷凍』と『緩慢冷凍』という対義語があります。急速冷凍することで水分が多い食品でも解凍時おいしさが保たれているものもあります。

冷凍のチーズケーキが多いのは気がついておられましたか?なぜか?

それは上の理由がそのわけです。

チーズケーキは固形分が多く、水分が少ないので解凍時に離水が少なく物性が変化しないのです。もちろん水分量の多いスフレチーズケーキなどもあり一概にチーズケーキ全てが冷凍に向いているというわけではありませんが、そのような傾向が高いということです。

なので例外はありますが、フルーツが冷凍されていたり野菜が冷凍されているものは基本的な考えとしては元の素材の良さは解凍時に損なわれていると考えるのが妥当です。

コンビニやその他場所でも冷凍されているフルーツをシェイクしてホットミルクを注ぐなどのサービスはある意味では誤魔化しているようなもので、味が損なわれるフルーツをミルクとシェイクしてうまくバランスを取っているわけです。

別の面から見れば、大抵そのようなことにしようされるフルーツはB級、C級のフルーツなので廃棄ロスを防ぐという面ではとても良いことだと思います。

まあ、冷凍商品、冷凍技術も日進月歩なのでこれからの未来に期待しましょう!!!

かなり話は逸れてしまいましたが、本題に戻りましょう。『イナアガーF 』について。

この商品を製造されている伊那食品さんは日本でも有数の優良企業さんで僕も1度会社見学に長野県まで行ったことがありますが、本当に素晴らしい企業様です。

イナアガーF の商品説明として次のように書かれています。

引用

冷凍しても離水が少なく、なめらかな食感を保つ新しいタイプのゲル化剤。様々な種類のアガー製品が有りますが、本品は冷凍耐性を向上させたユニークな製品です。「イナアガーF」は、ゼラチンと違い仕込んだデザートを冷凍保存することが可能な画期的な業務用凝固剤です。アガー系の素材は、高温に弱く冷凍保管が出来ない「ゼラチン」の代用品として注目されています。
通常、水分量の多いゼリーやプリンは、冷凍保存後に解凍すると、激しく離水して品質が著しく低下してしまします。冷凍耐性に優れた「イナアガーF」を使用する事で、解凍後の離水が大幅に低減されます。これにより従来は難しかったゼリーの冷凍保存が可能となります。冷凍保存に特化しても、クリアな透明感やなめらかな口当たりなど、通常タイプのイナアガーの特性は変わりません。もちろん常温でも凝固します。冷凍時は糖度20以上を目安にして下さい。
基本的な使用量は、フルーツゼリーであれば、本品13g、砂糖50g、ジュース(果汁100%)500mlになります。使い方は、まずイナアガーFと砂糖を良く混ぜ合わせ粉体混合します。次に、温める前のベース素材に混ぜ合わせた本品をダマにならないように少しずつ添加して溶かしていきます。軽く沸騰するまで加熱したら火から下ろし、容器に充填して冷やせば完成です。冷凍保存ができるので、製造効率の改善や商品廃棄の削減に貢献いたします。

※酸度が高い果汁などに使用すると固まりが弱くなる場合があります。
※ヨーグルトや乳酸飲料に使用すると凝集が起こります。
※コーヒーゼリーに使用すると解凍後の離水が多くなります。

つまり簡単にいうと、離水が少なく酸度の強いフルーツにも対応していて解凍時に物性が変化しにくいということです。今回はこれを使用しノンエッグプリンを作ります。

⚫️ノンエッグプリンの製造風景動画と レシピ公開

まずは動画です。レシピもしっかり作ったのでぜひ一度作ってみてください。

まずはベースの牛乳プリンから

配合は動画の容器で10個ほど取れるレシピです。上下45g流し込んでいます。

🥛牛乳プリン

牛乳        384g

生クリーム      96g

グラニュー糖     80g

練乳         13g

イナアガーF  7g

🍓いちごプリン

水          300g

生クリーム       56g

いちごピューレ    140g

グラニュー糖      66g

イナアガーF 8g  

製造のポイントは必ず冷たい状態の牛乳などにグラニューとイナアガーFを入れて

温めてください。

簡単なので一度作ってみてくださいね😆

これで解決!!!自宅で上手にデコレーションケーキを作れるようになろう🍰

スポンジケージ、生クリームの選び方、フルーツデコレーション

プロが本気で伝える自宅で作るバースデーケーキ😆

目次

1、失敗しないスポンジケーキの焼き方

2、生クリームの選び方のポイント

3、フルーツデコレーションの考え方

4、自宅でお菓子を作ることの大切さ

1、失敗しないスポンジケーキの焼き方

20年洋菓子の世界で仕事をしてきていろんな方にスポンジケーキの講習もしてきたのですが、家庭でケーキを作られる時によく悩みを聞くのは『スポンジケーキがうまく焼けない』ということです。

結論からお伝えさせていただくと、『生地温度』というものが大きく影響していると思います。膨らまない、膨らんでいても萎んでしまう、生地が焼けていると思ったのに焼けていない、などほとんど生地の温度の管理がきちんとできていないことが多いのです。

我々の世界では『窯番3年』という言葉があります。焼き物を習得するには最低でも3年はかかりますよ、という意味です。

これは20年以上この世界に身を置く僕としても十分納得できる言葉で実際、春夏秋冬同じように仕込みをすれば間違いなく失敗します。

ここにスポンジケーキをうまく焼くコツが隠されているのです。

例えば冬の工場の室温と夏の工場の室温を比べると20度から30度の差があります、となればそこに置いている材料、小麦粉や砂糖なども工場の室温に合わせて置いているだけで温度の高低があります。このように工場の棚にずらっと並べています。

夏場には仕込む前段階で20度近く小麦粉の温度が上がっている時もありますし、冬場はキンキンに冷えています。小麦粉だけでもこの温度差があるので1年中同じ感覚で仕込みをしていたらうまくは上がらないのは当然です。

つまり季節変動や釜の状態、卵の状態やさまざまな要因が絡み合って良い商品が出来上がってくるのです。感覚を研ぎ澄ませて、指や腕に感じる温度を確かめながら、今日の1日の仕込みのイメージを体で感じるのです。

そのターンが1年では体得できない、やはり3年、4年と1年を通して季節変動、材料の少しの変化などを感じれるようになって初めて焼き物が習得できたとなるわけです。

ちなみに僕は業界に入って焼き物、生物など一通り掴んだなと感じたのは8年目でした。

しかし、この感覚ははっきり覚えています。

全てが繋がったと感じた瞬間がありました。

前置きが長くなりまして申し訳なかったですが、それほど温度管理が大切だよ〜という話でした。

さて本題に入ります。

つまり家庭でスポンジケーキを焼こう!!となった時に、上記のことをどれだけの方が意識して作られているか?

だと、思いました。

ポイントは

①卵の温度を湯煎で40度近くまで上げておく

②バターの温度を40度くらいまで上げておく

③小麦粉や砂糖の温度は何度あるのかを測っておく

卵、砂糖、小麦粉、バターが主原料だとするとここで温度を上げやすいものは、卵、バターくらいです、なかなか僕達でも砂糖や小麦粉の温度を単体で上げることはしません。

だから、ホイップの時に湯煎を当てておくのはそのためです。

まずは卵、砂糖でホイップしていきます。この時湯煎を当てながら40度を保っていたとしましょう。しかし、季節が冬で小麦粉の温度が8度だったとしたら、立ち上がった生地に小麦粉を混ぜたとき、一気に生地温度は下がってしまいます。

スポンジケーキの釜に入れる生地温度は 35度から40度は必要なのにその時点で生地温度が下がって失敗につながります。

生地温度が低い生地をどれだけ焼いてもすでに時は遅し、釜に入れた時点でアウトです。

ですので、生地温度をしっかり意識して生地を上げるのがすごく大切だということです。

いかがでしたでしょうか?

余談ですが大事な話なのでさせていただきます。

配合の話です、洋菓子というのは料理などとは違い基本の配合を守らないと絶対と言っても過言ではないくらいお菓子はうまく作れません。

基本配合があるのです。パウンドケーキ、スポンジケーキ、クッキー、プリンに至るまで基本の配合があるのです。その基本配合を理解した上でギリギリまで配合をアレンジしたり、何かと何かを組み合わせたりしながら時代にあった新しいスイーツが生まれてくるのです。

有名シェフや昔ながらの老舗のお店も何か新しいことをやっているようで実は古典的なものが基本となっているのです。まさに温故知新です。

ですのでスポンジケーキにも崩してはならない基本の配合があります。その配合を配合比で覚えておくとさらに応用が効いてきます。

レシピがなくても材料とオーブンさえあればどこででもスポンジケーキが焼けるようになります。

その基本配合は

卵が100%とした時に砂糖が70%から80%、小麦粉が60%から70% ベーキングパウダーは1%(入れなくても良い) 油脂(バターやマーガリン) 8%から10% 

本当に何もアレンジせずに風味も湿りも必要なければ

全卵100fa、砂糖75g、小麦粉65g、BP1g でスポンジケーキは出来上がります。

僕がアレンジしたレシピは基本に忠実ですが、しっとりさせるために水分を追加します。

(単位はg)

全卵 80

卵黄 20

上白糖75

蜂蜜 10

小麦粉 65

ベーキングパウダー 1

バター 10

水  20

ここでの配合の分解をすると、まずはイメージとしてよりしっとりとしたスポンジケーキを作りたい、というイメージで配合をアレンジしました。しっとりさせるには水分量が必要になります。ですので水を加えたり、糖分も上白糖の1部を蜂蜜に置き換えて砂糖の%はあまりいじらずに液状の糖分を使用することによりしっとりします。

あと卵のところですがも重要です。

100%の卵を80gの全卵と20g卵黄に分けました。これにも意味があり卵黄を配合に加えることで乳化が促進されます。卵黄に含まれるレシチンという物質が生地の安定性をより高めるのです。

参考にしてください。

2、生クリームの選び方

次に以前にも書いたことがあるのですが、生クリームについて考えていこうと思います。

生クリームと言っても、もしかしたらホイップクリームや植物性のクリームも生クリームと思っている方もおられるかもしれません。僕もこの業界に入るまでは白いクリームは生クリームだと思っていました。

しかし、勉強していくにつれコンパウンドクリームやホイップクリーム、また、乳脂肪分、そのパーセンテージなどさまざまなことがわかってきました。

ホイップクリームはチューブに入っいて、もう添加物の塊のようなクリームです。コンパウンドクリームは簡単にいうと植物性のクリームと動物性のクリームが混ざったもの、そして生クリーム、純生クリームとも言いますが、乳脂のみのクリームのことを業界ではクリームと呼んでいます。

その中でもたくさんのメーカーさんもあり、特におすすめなのは中沢乳業さんで、やはり業界でも少し高めの価格設定ですが、やはりものは良いです。

一般の方でも好きな方がおられますし、名前は通ってるんじゃないかと思います。

その中でも僕は38%程度の生クリームが一番軽く食べやすいように思います。中沢乳業さんの生クリームは風味がありまろやかです。超おすすめです!!

ネットなどで購入もできるように市販されているので楽天やAmazonなどで調べてみてください。お値段は少し高めですが、おすすめです。

個人の見解ですが35%の生クリームのデコレーションケーキはフルーツなどサンドすると安定性が悪くなりますし43%だと次は重すぎるので胸焼けする?などあり、僕は38%がおすすめです。

参考にしてください。

3、フルーツデコレーションの考え方

3部はデコレーションのhow toです。スポンジを焼いて生クリームを選定し、スポンジに生クリームをナッペ(生クリームを塗ること)し、いよいよデコレーションです。

特に決まりはなく自由にフルーツやチョコレートなどを駆使して飾っていけばいいのですが、デザインや綺麗に見える法則などもあります。ここからはあくまで個人的見解によるものであるとご理解よろしくお願いいたします。

考え方としてまずは例えば赤や黄色などの色のいちごやオレンジなどのフルーツとキウイや洋梨、桃などの白っぽいものや緑色のものがあります。デコレーションをするときは色の淡いものを土台にし、色の濃いものを前面に飾るというセオリーがあります。

特にイチゴなどは日本人が好きなフルーツなので前面に打ち出すと良いでしょう。

このようにランダムにデコレーションする方法や、規則的に花びらのように飾るようなデコレーションもあります。

色合いや飾り方はセンスも大きく影響するとは思いますが、いろんな資料を見てケーキだけでなく絵やスポーツなど色々な感性を磨いていくとそこに全てが集約されてくると20年やって感じます。

参考にしてください。

4、自宅でお菓子を作ることの大切さ

このことを話すと、いつも講習では矛盾を感じている受講生の方も多いかもしれません。

地域でお客様にケーキの講習をすると、お客様が自分で作れるようになって買いにこなくなるじゃない?と思われる方もおられるでしょう。確かにそれはあるかもしれません。しかしそれ以上に、食育という観点で我々は微力ながら食に関わる仕事をしている限り、おいしさはもちろん、安全性や機能性などさまざまな観点から物事を捉え、それを消費者の方に伝えていかなければならないとも思うのです。

良し悪しは抜きにして、効率やコストの面から体にあまり良くない添加物を使用したり、農薬まみれのフルーツを使用したり、他にもきっと口に入れるもので本当は危ないものがあるはずです。自販機で販売されている炭酸飲料やその他のドリンクも砂糖で味や飲み口、口当たりを砂糖でごまかし、人工的な甘味料や着色料が多く使用されたものがたくさんあります。

それが大きな会社ほどそうせざる得ないという現実に我々もどこか諦めに似た、便利だからしょうがないとか、これが当たり前になってしまったなど自分を誤魔化してしまっていることも多くあると思います。

しかし、時には自分で自分の子供の誕生日にケーキを作ろうと思い立ったときは、体にも良い材料で手間暇をかけて、それが売り物のように綺麗じゃなくてもいいじゃないか、

きっと大手コンビニなどで売られているケーキよりは何百倍も価値のあるケーキになると思います。

家中にスポンジケーキを焼く甘い香りが広がり、夜は家族揃ってお誕生日を祝う、

そんな幸せな家族の風景を描きながら我々はお菓子を作ります。

なんでもご相談ください。お問い合わせはトップページのメールにて受け付けております。

では、また次の記事でお会いしましょう。

2024年12月 クリスマス付近のいちご事情

こんばんわ、洋菓子店2代目社長、yu-sanです。

年を越して2025年もはや1週間が経ちました。ここで去年のクリスマスなどの振り返りをしながら、世間を取り巻くインフレの猛威をどれほどまでに喰らったか?さらにどのようにそれを回避してきたか?を、徒然と書いてゆきます、その中で面白い商品などもあればご紹介していきますので、お楽しみにしてください。

2024年のいちごの収穫量は全国でかなり落ちたようです。

理由は温暖化による夏の苗の状態の悪さだと農家さんや問屋さんからは情報が来ました。我々洋菓子店は12月にイチゴの価格が高騰すればその分クリスマスケーキは利益が削がれていきます。

2024年12月 20粒入 M サイズ 1パック 1880円(税抜)

となりました。

5年くらい前までは1000円くらいで収まっていたのですが、近年高騰が毎年続きます。

10年前と平均気温が5度も上昇していると聞きます。夏場、エアコンの効き目も悪いような気がするのは温暖化に遭わされた設計になっていないのかな?とかも考えてしまいます。

少し話がそれますが、昨年からチョコレート不足でもこの業界苦しんでいます。

チョコレートの価格が3倍、4倍になり1キロ 4000円となりました。今後、この業界で生き残るためには相当な努力が必要です。知恵を絞り、無駄を省き、従業員のためにどのように会社を運営していくか?

もしかしたら、柱となる事業が別に必要なのでは?とも考えます。

カスタードクリームを炊いて、シュークリームを作ろう!!

カスタードクリームの炊き上げから、シュー生地まで動画にまとめました。

是非、ご覧ください!!!

シュークリームは生地も焼き上げないといけなし、カスタードクリームも炊かなきゃいけないし、割と手間がかかります。

しかも、市場での相場があるのでそこまで値段を高くできません。

おそらく皆さんはコンビニや、某有名フランチャイズ店舗の価格がシュークリームの認識の方が多いのかと思います。

しかし我々のような専門店でシュークリームを作り市場の価格に合わせて販売すると大赤字になってしまうのがシュークリームです。

ですので近年では、特に百貨店などで販売されているシュークリームを見ると付加価値をつけてまるでプチガトーのように陳列して値段を500円近くに設定して販売するのを見かけるようになりました。

ひとむかし前の低単価での手土産の様相は無くなってきたというのが感想です。

と言っても、やはりシュークリームは不動の人気アイテムのひとつですよね。

家庭で作られる分には楽しんで作られることを前提に今回も記事を書かせていただきました。

もしレシピが必要な方は、お申し付けくださいませ。

こだわりフィナンシェを作ろう!!

発酵バターとマルコナのアーモンドプードルを使用。

製造過程を動画にまとめました、また見てくださいね😆

今回はフィナンシェの製造工程を動画とともに公開します。

フィナンシェは混ぜるだけで本格的な洋菓子ができます。

いくつかのポイントを押さえておけば大丈夫!!作り方はほとんど大差ないので差別化は材料の選定で他店との優位性を得ています。

作り方のポイントは

発酵バターを溶かしバターにします。見極めは一度吹き上がりバターを黄金色にします。

あとは卵白を60度まで熱をつけます。

この下準備ができれば

①卵白に砂糖を入れて粉を入れてしっかり混ぜます。

②①にバターを入れていきます。

しっかり混ぜたら出来上がりです。

レシピも公開しておきます。参照にしてください。

   

発酵バター  60g

卵白     60g

上白糖    50g

水飴     10g

薄力粉    13g

強力粉    13g

マルコナアーモンドプードル   34g

塩      少々

(8個分)

発酵バターとアーモンドプードルとフィナンシェの天板もリンク貼っておきます。

シリコン加工天板 (フィナンシェ型8ヶ付)

価格:2334円
(2025/1/4 12:46時点)
感想(0件)

【冷凍】無塩 森永 発酵バター 450g

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感想(13件)

cotta アーモンドプードル(スペインマルコナ種) 100g

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(2025/1/5 16:14時点)
感想(1件)